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【コラム】空から見た豊穣の大地 ラテンアメリカ=NATIONAL GEOGRAPHIC [10/11]

1 : ◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7cφ ★:2007/11/02(金) 10:50:45 ID:???
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071030/139068/
灼熱の火口をのぞかせるグアテマラの火山、火星の大地のような荒涼としたボリビアの塩湖−
生命力に満ちた中南米の大地の姿を、写真家ロバート・B・ハースが苦心の末に撮影した空撮
写真とともに紹介する。以下は、撮影旅行に同行したペルー生まれの作家マリー・アラナの報告だ。

南米の人間は、土をこね、岩を動かす、大地の子だ。インカ帝国の時代から、私たちは人間が
土から生まれると信じてきた。

それは種が土から芽を出すのと同じくらい確かなことだと信じてきたのだ。大地は生命を生み、
はぐくむ母であり、その母を動かす力としての、父でもある。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071030/139068/px480_01.jpg
[メキシコユカタン半島、メキシコ湾に面した潟で、鳥のかたちに群れるフラミンゴたち]

大地は移ろいやすく、そこに生を受けたものに豊穣をもたらすこともあれば、天変地異の災いを
もたらすこともある。大地は私たちを養いもし、滅ぼしもする。大地は荒ぶることもあれば、
慈悲ぶかくもあり、そこに住む私たちは祝福されてもいると同時に、呪われてもいるのだ。

おそらくはそれが、インカの民が太陽をあれほどまでに愛し、マヤの民が天まで届きそうな階段を
築き、そしてスペインの征服者までが十字架を立てるために高地によじ登った理由なのだろう。

私たちは地面から離れ、高く昇りたいのだ。翼を得て、空を飛びたい。人々はコンドルの目で地上を
見たいと切望してきたのだ。

そして、この不動の大地をこよなく愛する、ペルー生まれの私が、今回の撮影飛行に同行して
小型機に乗り、故郷を空から眺めたのである。それは深い感動に満ちた空の旅だった。

まず私たちはカリェホン・デ・ワイラスの上空を飛んだ。ここは緑に覆われた渓谷で、頂上に雪を
いただく荘厳なブランカ山脈と、波のような尾根が続く、褐色のネグラ山脈の間を走っている。
ここは、ペルー最古のチャビン文化揺籃の地でもある。チャビン文化の高度な農業は、その後の
モチェやインカにも伝わった。アンデスの人々は、ここを「世界のへその緒」と呼ぶ。

またアンデス山脈に連なるこの地には、南米最高峰の1つで、ひときわ美しいワスカラン山が
6768メートルの威容を誇っている。この山の氷や雪はふもとに息づくすべての生命をはぐくみ、
時には破壊もした。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071030/139068/px480_02.jpg
[ベリーズ珊瑚礁環境保護区、保護区内のライトハウス・リーフにぽっかり広がるブルーホール。
推進は120メートルもある]

ラテンアメリカの大地は、こうした相矛盾する要素に満ちている。海岸、砂漠、密林、山、湿地、
群島などの多彩な地形が、まるでバイキング料理のようによりどりみどりにひしめき、時には
まったく異質な風景が隣どうしに並んでいたりするのだ。

真っ白な雪に覆われたアンデス山脈の高峰からそう遠くないところに、シダがうっそうと茂る
アマゾンのジャングルが広がる。ここでは、毎年11月になると、川が氾濫してジャングルを
水びたしにする。そうなると、ジャガーもナマケモノも、ピンク色のアマゾンカワイルカと一緒に
泳ぐはめになるのだ。

>>2に続く

2 : ◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7cφ ★:2007/11/02(金) 10:51:06 ID:???
>>1の続き

無数の戦争が繰りかえされ、さまざまな苦悩に引き裂かれてきたこの大陸も、上空から眺めれば
のどかに見える。眼下に広がる大地はひと続きで、どこを見ても境界線はない。これこそ、19世紀に
南米諸国の独立に貢献した偉大なる解放者シモン・ボリバルの夢見たラテンアメリカだ、と私は
思った。それは空高くそびえるアンデス山脈と、網の目のように広がるアマゾン川やその支流が
織りなす、広大な大地だ。

ここには国境もなければ、国籍もない。1つの風景が次の風景と溶けあい、都会や町が現れては
消えていく。谷はやがてそびえ立つ山へと変容し、川は雪どけ水を緑豊かなジャングルに注ぐ。

ボリバルが夢見た、すべての国々が協調して1つにまとまった、より力強いラテンアメリカ世界は
ついに実現しなかった。彼は異国に逃れ、軽蔑され、一文無しになって世を去り、ラテンアメリカ
世界は、多様化の道をひた走った。

だがラテンアメリカ世界で夢を見たのはボリバルだけではない。スペイン人による征服以前から、
テノチティトランを都としたアステカ人や、フエゴ島を本拠地とする海の民、アラカルフなどは、
世界征服という壮大な構想を描いていた。そしてスペイン人が中南米の富の獲得に乗りだすと、
ヨーロッパ人はみな中南米に途方もない幻想を抱くようになった。15世紀のヨーロッパの
知識人たちは、アマゾンには1つ目の大男や犬の顔をした化け物がいると想像し、黄金や永遠の
若さを与えてくれる泉があると信じていた。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071030/139068/px480_03.jpg
[エクアドル・グアヤキル、色とりどりの旗がひるがえるエビの養殖池]

ロバート・ハースが撮影した、夢の世界のようなラテンアメリカの風景は、かつての「発見の時代」の
精神と、想像力をよみがえらせてくれる。ラテンアメリカ世界はいまも過酷な現実に苦しんでいるが、
そこに暮らす私たちは、祖先と同じように、空の高みに昇ることを願い、たとえ実現の望みがなくても、
奇跡が起こるのをじっと待っている。

不思議なことに、高いところから眺めると、波乱万丈の人間の歴史から切りはなされ、人間世界の
制約から自由になれる。空から地上を見ていると、見る者の心の中で変化が起きるのだ。人間は、
揺れ動く大自然のほんのひとかけらにすぎない。空から見ると、地面に縛りつけられた、ありのままの
人間の姿が分かる。それは巨大な地球の上の小さな存在にすぎないのだ。

−以上−

3 :七つの海の名無しさん:2007/11/02(金) 10:54:13 ID:7l/C9IUQ
s

4 :七つの海の名無しさん:2007/11/02(金) 10:58:59 ID:dBFBlEl6
これはたまらん

5 :七つの海の名無しさん:2007/11/02(金) 11:10:48 ID:J3lkIaJj
どうでもいいが、NATIONAL GEOGRAPHIC 、東海やらの韓国地域名称を日本海につけるんじゃねー。


6 :七つの海の名無しさん:2007/11/02(金) 13:47:21 ID:6gqMWQB0
ナショジオ<ディスカバリー<<<<<<<<<<<<アニプラ


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